数年前に、書店で本の帯に「宮崎駿氏推薦 ぼくをしあわせにしてくれた本です。出会えてほんとうに良かったと思っています。」と書かれている「失われたものたちの本」(著者:ジョン・コナリー 発行所:東京創元社)を購入したのですが、最初の100ページで止まっていて積読状態でした。研修が終わって少し余裕ができたので、読み始め先ほど読み終わりました。子供が木のウロを通り抜けて別世界に行き、赤ずきん、白雪姫と七人の小人たちやヘンゼルとグレーテルの登場人物とはかけ離れた世界での冒険が描かれています。少々グロテスクな場面が多々出てくるので、映画化したらあまり見たくない情景があります。「もののけ姫」、「千と千尋」あるいは宮部みゆきの「荒神」の世界観に通じた部分もあるかもしれません。スタジオジブリの「君たちはどう生きるか」をまだ拝見していないのですが、上述の本に影響を受けたとも言われています。気になる方は、読んでみてください。想像力を鍛えるにはよい本だと思います。