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楽してはいけない

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夢を叶えるために脳はある」(著者:池谷裕二 発行所:講談社)によれば良い学習法は、以下の三つに分類されるそうです。これを読んでいて、品質工学的な考え方にも当てはまるなと思いながら、妙に納得しました。

  1. 困難学習:「見て覚えるより、書いて覚える」ここで、「見る」は入力、「書く」あるいは「教える」が出力になります。楽して覚えるより、面倒なことをした方が記憶が定着するというので「困難」となります。品質工学の「システム」がに当り、五感による信号入力出力が何らかの行動となるのでしょうね。入力だけでは、脳は機能を果たさない訳です。行動しなくては。
  2. 地形学習90センチの距離から玉入れを学習するグループと60及び120センチで学習グループがあると、100センチの目標に変更した場合には、後者のグループの成績がよくなります。応用力柔軟性があるからです。品質工学では、目標値になるようにパラメータを設定する「望目特性」があり、「静的特性」と呼びます。一方、信号因子を3点ほど変化させた場合の出力を測定する「動特性」があります。「静的特性」よりも「動特性」を利用することが好ましい。静特性よりも多くの情報を有しており、チューニングにも利用できるからです。
  3. 交互学習:単元ごとに学ぶ「ブロック学習」と単元をまたいで学ぶ「交互学習」があります。「ブロック学習」は「勉強した!」「わかった」という実感・達成感があるために、「わかった」からもうやらなくてよい自己満足になり、学習はそこで終わってしまい、発展や成長はなくなってしまいます。 ブログを書いていると、別の話題とリンクすることがあり、新たな認識が生まれることがよくあります。横断的な学習は、大事です。

 

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