「合うのメカニズムを科学する」(阪口幸駿/富田健太 発行所:ミネルヴァ書房)の本の中で、「ミラーリング」あるいは「随伴模倣」に関する説明がされています。 以前、会社の階層別研修で「フォロワーシップ」について外部講師を招いて研修した際に、「ミラーリング」のスキルを身に着けるとコミュニケーションが円滑になることを教えてもらいました。相手と同じ動きをするのです。眼の瞬きも合わせます。あまり極端にやると漫才のようになってしまいますが、こうすることにより共感を得やすくなります。上述の本では、赤ちゃんとお母さんの事例が紹介されています。お母さんが赤ちゃんの言葉を真似をすることで、他者の感覚、感情や行動を自分の運動反応として再生して追体験でき、共有や共感をするための土台となるようです。赤ちゃんは、お母さんが直ぐに真似をして返す時に、大人への注目、接近行動、真似をする行動、テスト行動(大人が真似をするかどうかを確認する行動)が高まるそうです。このテスト行動は面白いです。赤ちゃんは、お母さんが真似をしてくれるかどうかをテストしており、真似してくれたら、自分も真似するようになるのです。大人が、どんどん真似をしてあげると、賢い子どもに育っていきますよ。大人同士でも、「この前、家族で旅行に行ったんだ」と言われた時に、「そうなんだ」と言われるよりも「旅行にいったんだね」と言われるが会話が続き親近感が増し、コミュニケーションが良好になります。 男性の皆さん、奥さんから話しかけたら、面倒臭がらずに、ミラーリングしてあげてくださいね。