「ちょっと止まって気づいて生きる」(著者:村越英裕 発行所:佼成出版社)を紹介します。禅問答には興味がない方も、発想の転換という観点で読むとタメになります。ピックアップしてみます。先ずは、考えてみてください。
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p.1 「問い1 リンゴが4個あります。2人で分けると1人いくつでしょうか?」「問い2 蚊に刺されない方法は?」を考えてみてください。
p.2 問い1は算数的に考えると1人2個ずつとなります。もっと答えがないか考えると、例えば、以下の3つもそうですね。これ以外にもたくさんあると思います。今日はリンゴを切って2人で食べて、明日以降また切って食べるとか……などなど。 問い2はいかがでしたか? 禅問答では、①答えを出すと、「違う」と言われ続きます。いつまでも続き、答えを思いつかなくなります。そこで②「問い」「答え」を捨てます。③問いにある「刺されない」というキーワードも捨てます。④新たな問いとして「蚊に刺してもらう」にはどうするかとします。⑤禅問答ですから、答えは、蚊に「布施をする」となります。
私が子供の頃好きだった「巨人の星」の星飛雄馬が、二軍行きなった際に、座禅をします。「打たれまいと思った姿勢ほどもろいものはない。打たれてけっこう、いや、もう一歩進んで打ってもらおう」と老師に悟らされます。これがヒントになって大リーグボール1号という魔球が誕生しました。打者のバットにボールが当たりに行くのです。この話も、発想の転換として良い例です。 課題に行き詰まった時、一度「捨てる」ことが肝要です。