2年ぐらい前に「日比谷は海で渋谷駅は谷底に」をとり上げました。今回も似た話です。「東京スリバチ地形散歩」(著者:皆川典久 発行所:宝島社)を紹介します。筆者は東京スリバチ学会会長をされておりタモリのブラタモリでも活躍されているようです。 東京はスリバチ状の地形があちらこちらにあるようです。本を参考にGoogle Mapを眺めて資料にまとめてみました。
資料はこちら → スリバチ
p.1 左図は上述のブログで取り上げたものです。左半分は上野台、武蔵野台、目黒台などの台地で、右半分は海であったようです。家康が江戸城を建てた頃は海に面していました。その後、埋め立てをして現在のようになってきた訳です。
p.2 「四谷」の由来は、諸説あります。茗荷谷・千駄ヶ谷・千日谷・大上谷(狼谷)という説がありますが、Google Map上に赤丸で印をつけたように、四谷からはかなり離れた位置に点在しています(右図)。著者は、左図のような窪地が四谷付近にたくさんあるので、このうちのどれかを示しているのではないかと説明していますが、特定はされていません。 スリバチ学会は歩くツアーを度々企画しているようなので、実際に歩いて実感してみる必要がありそうです。
p.3 左図は曙橋付近の荒木町にある窪地です。 Google Mapの空撮写真を右に載せておきます。赤枠の部分が窪地の位置であると思います。家が立ち並んでいるので窪地かどうか不明ですが、現場で確かめてみたいものです。赤枠と道路の形状が類似している箇所があります。
p.4 麻布台のがま池です。左下にがま池の写真を載せておきます。
p.5 大久保の窪地です。 大窪→大久保というように地名が変わったのでしょうね。 この窪地の近くに都心最高峰の箱根山(標高44.6m)があります。尾張徳川藩の下屋敷の庭園があったので、庭園の一部だったのでしょうね。 以前「一番低い富士は?」「日本列島の中に日本列島が・・・」で取り上げた場所も併せて、機会があれば訪ねてみたいものです。
外出自粛の中、地図で想像してみるのも楽しいものです。