自然の中を歩いていると、面白い形をした草木に出会います。以前、金時山に登る途中で見たのが「ギンリョウソウ」です。緑色していないので、初めはキノコの一種かと思いましたが、草なのです。あまりに印象が強かったので、以前買ってあった「山渓名前図鑑 野草の名前 春」(著者:高橋勝雄 発行:山と渓谷社)で調べてみたところ、白銀の龍の形に似ているため、「ギンリョウソウ」と名付けられたそうです。また、幽霊にも見えるので「ゆうれい茸」とか「ゆうれいそう」とも言われています。 草木の名前はなかなか覚えられないので、このような名づけの由来を調べるとよいですね。上述の図鑑は、ところどころに絵が描いて説明されているので、お薦めの本です。 「ヤマボウシ」の由来はいくつものWebサイトにありましたので、自分でまとめてみました。「ギンリョウソウ」と合わせてご覧ください。こんな感じです。→ dogwood
上述のように特徴のあるものは比較的覚えやすいのですが、似ている草木は図鑑と見比べてもなかなか確信がもてません。木の名前に至っては、ますます見極めできずに困っています。 少しずつ覚えていくしかないですね。 例えば「ヒメシャラ」は木肌が橙色で、触るとツルツルしていて夏はヒンヤリと気持ちいいですよ。この他2つ、木肌が青いのが「アオギリ」、白いのが「白樺(シラカバ)」を加えて「日本三大美幹木」と呼ばれています。
樹皮を剥ぐと黄色い肌が見えるのが「キハダ」で、昨日のブログで書いたベルベリンは強い抗菌作用を持ち、チフス、コレラ、赤痢などの病原菌に対して効能があるそうです。
昨日のブログ後半で述べた埴沙崩(はにしゃぼう)さんの本を紹介します。「植物記」(著者:埴沙崩 発行:福音館書店)です。非常に綺麗な写真が豊富で、子どもも大人も楽しめます。